にわか読書好きによる本紹介

にわか読書好きによる本紹介です✧◝(⁰▿⁰)◜✧

個人的にオススメしたい、辻村深月作品5選

辻村深月さん。読書好きの方はもちろん、そうでない方も一度くらいは名前や作品を見たり聞いたりしたことがあるのではないでしょうか。

辻村深月さんの作品は、若者や思春期特有の感情の揺れ動きや、心情が丁寧に描写され、かつ疾走感や透明感があることが大きな特徴です。

また、ドラえもんが大好きということもあり、作品の中に秘密道具が登場したり、ドラえもんの小説の脚本を手掛けたりしていることでも有名です。

そして、なんといっても極めつけは、数ある名だたる賞を総なめにしているすごい作家さんです。具体的には、2004年に「冷たい校舎の時は止まる」でメフィスト賞、2012年に「鍵のない夢を見る」で直木賞、2018年に「かがみの孤城」で本屋大賞を受賞されています。

そんな凄い辻村深月さんの数ある名作の中から、今回は個人的にオススメしたい、まずは絶対に読むべき5選をご紹介いたします!



日本を代表する作家「辻村深月」の、衝撃のデビュー作


雪降るある日、いつも通りに登校したはずの学校に閉じ込められた8人の高校生。開かない扉、無人の教室、5時53分で止まった時計。凍りつく校舎の中、2ヵ月前の学園祭の最中に死んだ同級生のことを思い出す。でもその顔と名前がわからない。どうして忘れてしまったんだろう―。第31回メフィスト賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

多くの人が、「これがデビュー作か?」というほど、当時の文学界を騒がせたのが本作品。「自殺」をひとつのテーマとして扱っており、割と重めのテーマながらも考えさせられる内容であると同時に、一個のエンターテインメントとしても至極の一冊です!



いじめから逃げたっていい、生きてたっていい。生きづらさを感じている人に読んでもらいたい一冊

内容
どこにも行けず部屋に閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然、鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先の世界には、似た境遇の7人が集められていた。9時から17時まで。時間厳守のその城で、胸に秘めた願いを叶えるため、7人は隠された鍵を探す―

(「BOOK」データベースより)

とにかく物語が超壮大でかつ深い。辻村深月さんが得意とする「若者の感情や心情が揺れ動くさまが丁寧かつ細やかに描写された」素敵な一冊。悩みは本当に人それぞれであり、相手の感情を完全に理解することはできない。だからこそ相手を想うことで、向き合うことができる。生きづらさを感じているすべての人が読むべき一冊です!




オムニバス形式でつなぐ、怖くも切ない短編集

望むことは、罪ですか? 誰もが顔見知りの小さな町で盗みを繰り返す友達のお母さん、結婚をせっつく田舎体質にうんざりしている女の周囲で続くボヤ、出会い系サイトで知り合ったDV男との逃避行──。普通の町に生きるありふれた人々に、ふと魔が差す瞬間、転がり落ちる奈落を見事にとらえる五篇。現代の地方の閉塞感を背景に、五人の女がささやかな夢を叶える鍵を求めてもがく様を、時に突き放し、時にそっと寄り添い描き出す。著者の巧みな筆が光る傑作。第147回直木賞受賞作!


様々な理由から微妙な歪みを持つ女たちと、これまた様々な理由から半ば破綻した人格を持つ男たちが関係する5つの短編集。どれも、「自分の近くにいそう」な、身近に感じる恐怖が襲ってきます。ヒロインたちの視線で紡がれる物語に表れる切なさにも注目の一冊です!



辻村深月が描き出す、「現代版トキワ荘


人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだ―あの事件から十年。アパート「スロウハイツ」ではオーナーである脚本家の赤羽環とコーキ、そして友人たちが共同生活を送っていた。夢を語り、物語を作る。好きなことに没頭し、刺激し合っていた6人。空室だった201号室に、新たな住人がやってくるまでは。

(「BOOK」データベースより)

手塚治虫藤子不二雄石ノ森章太郎が住んでいたことでも有名なトキワ荘。そんなトキワ荘を現代版にしたようなお話。一見、ほのぼのとした青春小説かと思いきや、最後は見事なまでの伏線回収。漫画はもちろん、読書が好きな方は必ず読むべき一冊です!





ドラえもん愛の溢れる、少し不思議なお話


藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。高校生の理帆子は、夏の図書館で「写真を撮らせてほしい」と言う一人の青年に出会う。戸惑いつつも、他とは違う内面を見せていく理帆子。そして同じ頃に始まった不思議な警告。皆が愛する素敵な“道具”が私たちを照らすとき―。

(「BOOK」データベースより)

とにかく、辻村深月さんのドラえもん愛が伝わってくる作品。理帆子の心情の移り変わりや、周りとの人間関係。そして、ドラえもんの秘密道具が良い具合に混ざり合った、なんとも不思議なお話でした。心温まる一冊です!


以上が、今回ご紹介する5冊になります。

今回ご紹介していない作品にも、「名前探しの放課後」や、「子どもたちは夜と遊ぶ」など、名作ばかりなので、ぜひチェックしてみて下さい!

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

コロナ禍こそ、新しい本と出会うチャンスです

2020年のはじめから猛威を振るっている新型コロナウイルス。思うように外出出来ず、様々な業界がダメージを受け、イベントも中止になる等、今までの私達の生活様式や社会の形を大きく変えてしまいました。

一旦収まってはまた猛威を振るい、ワクチンの効果が出るのもまだまだ先。しかもコロナ自身が形や性質を変えることで、私達人間の対策を嘲笑うかのように対抗してくる。そんなコロナ禍の中では、ただ収束を待つだけしか出来ないのでしょうか。

そんなことはないですね、コロナ禍でも出来ることは色々あるはずです。むしろ、コロナ禍だからこそ、見つめ直せることもたくさんあると思います。ステイホームの時間が長くなるからこそ、以前の生活では出来なかったこと、皆さんにもたくさんあるのではないでしょうか。

その一つが、まさに「読書」です。ステイホームの時間が増えたということは、自分の時間が作りやすくなったということ。映画を観てもスマホゲームをしても、何をしても自由ですが、コロナ禍を機に、本の世界へ入り込んでみてはいかがでしょうか。一旦全てを忘れて、ノンフィクション、ファンタジー、SF等の世界へ入り込んでみてはいかがでしょうか。

また、これまで読書の習慣が無かった方は、コロナ禍を機に、本を開いてみても良いかもしれません。自分の読書嫌いは、時間が取れないとか、活字の読まず嫌いだとか、実は些細な場合であることが多いです。コロナ禍だからこそ、ステイホームの時間を活用することで、実は自分は読書が好きだったということを発見できるかもしれません。

コロナ禍は大変です。しかもいつまで続くかわかりません。では、逆にこの時期を有効活用してやりましょう。読書はもちろん、勉強などでも良いです。コロナ禍が明けた時、きっと周りよりも、また今までの自分よりも成長しているかもしれません。それだけで、少しだけ希望が持てると思いませんか?

個人的にオススメしたい、伊坂幸太郎作品5選

作品を出すたびに必ずと言って良いほど話題になる、今や日本を代表する作家さんの一人が、伊坂幸太郎さんです。

伊坂幸太郎さんの作品は、読書初心者の方でも読みやすく、読書好きなら必ず押さえておくべきものばかりです。

今回は、世間的に有名なものからというわけではなく、「個人的にオススメしたい」作品を5冊ご紹介致します。



超個性的な人物が集まった銀行強盗が巻き起こす、究極のエンターテインメント作品


嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった…はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ!奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス。

(「BOOK」データベースより)

銀行強盗という「悪者」を題材にしていますが、銀行強盗を実行するキャラクターの個性が非常に強い!
銀行強盗に出くわせた人々は、まるで寸劇を観せられているような感覚に陥り、なんとも憎めない集団です。
社会問題が各所に散りばめられていることも特徴で、読了後考えさせられる一冊です!

なお、陽気なギャングはシリーズ化されているため、こちらもぜひ読んでみてください!

理不尽な権力に対抗する姿は、まるで映画を観ているようなストーリー

衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。なぜだ?何が起こっているんだ?俺はやっていない―。首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。行く手に見え隠れする謎の人物達。運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。スリル炸裂超弩級エンタテインメント巨編。

(「BOOK」データベースより)

まるで一本の映画を観ているようなストーリー。とんでもない濡れ衣を着せられた青柳と、青柳を助けようとする人々、そして理不尽な権力に対抗しようとする姿に終始圧倒させられます!



映像化もされた、前半は群青、後半は怒涛&どんでん返しの至極の一冊


引っ越してきたアパートで、最初に出会ったのは黒猫、次が悪魔めいた長身の美青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ち掛けてきた。彼の標的は―たった一冊の広辞苑。僕は訪問販売の口車に乗せられ、危うく数十万円の教材を買いそうになった実績を持っているが、書店強盗は訪問販売とは訳が違う。しかし決行の夜、あろうことか僕はモデルガンを持って、書店の裏口に立ってしまったのだ!四散した断片が描き出す物語の全体像は?注目の気鋭による清冽なミステリ。

(「BOOK」データベースより)

映像化もされた、伊坂幸太郎さんの代表作の一つ。前半は青春群像劇、衝撃の真実を知った後半はミステリー、ラストは衝撃のどんでん返しと、一冊で様々な楽しみ方が出来る作品です!



本当に深刻なことは、軽快に伝えるべき。重いテーマに関わらず軽快に読める一冊。

兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは――。溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。


明るいテーマの作品の多い伊坂幸太郎さんですが、重いテーマもこんなに面白く描けるのは流石だと思う。重いテーマに関わらず、軽快な会話と独特なユーモアセンスですんなり読むことができ、トリックが散りばめられ、またメッセージ性が強く、考えさせる一冊です!



世にも珍しい、「乗り物視点」の小説


のんきな兄・良夫と聡明な弟・亨がドライブ中に乗せた女優が翌日急死!パパラッチ、いじめ、恐喝など一家は更なる謎に巻き込まれ…!?車同士がおしゃべりする唯一無二の世界で繰り広げられる、仲良し家族の冒険譚!愛すべきオフビート長編ミステリー。

(「BOOK」データベースより)

個人的に、伊坂幸太郎さんの作品の中でもトップクラスに好きな作品。自動車視点で話は進み、様々な事件に巻き込まれながら、最後は心が温まる内容となっています。自動車同士はこんな風に会話してるのかなぁ、と想像力が膨らむ一冊です!


以上が、今回ご紹介する5冊になります。

今回ご紹介していない作品にも、デビュー作である「オーデュボンの祈り」や、最近では「逆ソクラテス」など、名作ばかりなので、ぜひチェックしてみて下さい!

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

読んだことがないならもったいない!必ず読むべき貫井徳郎作品5選

貫井徳郎さんは、新作を出せば必ずと言って良いほど話題になる小説家の一人です。
特徴としてよく言われるのが「重い読了感」。しかし、それにも関わらず、同じ作品を二度三度、さらにまた別の作品、そして気が付けば貫井徳郎さんのファンになっていた、というのは全く過言ではなく、また珍しいことではありません。

僕も貫井徳郎さんの大ファンなので、紹介しようと思えばいくらでも紹介出来ますが、それだと読む方の気力が失せると思い、今回は特に読書初心者の方や、読書が好きだけどまだ貫井徳郎さんの作品は読んだことがない方等に向けて、「まず読むべき作品5選」を紹介いたします!



連続殺人犯とそれを追う警察、その過程での人間の滑稽さ、弱さ、欲望等を描いた超大作


“悪”を秘めた女は駆除する―。若い女性を殺し、人差し指を切り取る「指蒐集家」が社会を震撼させていた。捜査一課のエース西條輝司は、捜査に没頭するあまり一線を越え、窮地に立たされる。これは罠なのか?男たちの嫉妬と裏切りが、殺人鬼を駆り立てる。挑発する犯人と刑事の執念。熾烈な攻防は驚愕の結末へ。

(「BOOK」データベースより)


貫井徳郎作品のうち、個人的に一番強くおすすめするのがこの作品。600ページを超える超大作ですが、初めから終わりまでページをめくる手が止まらないこと間違いなしです。単なる殺人犯を追う警察を題材にした内容ではとどまらず、犯人を追う過程での「人間関係」の描き方が秀逸であり、二度三度と読み返す方も少なくありません、
なお、今作の数年後を描いた小説、『宿命と真実の炎』も非常に面白い作品ですので、こちらもぜひ読んでみてください!

誘拐事件と新興宗教の2つの世界が織りなす衝撃のラスト


幼女連続殺人事件担当の佐伯捜査課長は、ふとした事で黒魔術を行う怪しげな新興宗教とかかわりを持つ。自分の娘も殺人事件の犠牲となった佐伯は警視庁もやめて…。第4回鮎川哲也賞の最終予選に残った大型新人の初作品。

(「MARC」データベースより)


言わずとしれた、貫井徳郎さんの実質的なデビュー作。デビュー作にして、ミステリー作家の重鎮の一人である北村薫さんから高評価を得た最高傑作と言える小説です。また、どんでん返し作品として取り上げられることも多く、ミステリーとしても至極の作品なので、貫井徳郎さんの作品を読むに当たっては必ず読むべき一冊でしょう!



小さなモラル違反が大きな悲劇となる、現代人が忘れた何かを学ばされ、考えさせられる作品


地方都市に住む幼児が、ある事故に巻き込まれる。原因の真相を追う新聞記者の父親が突き止めたのは、誰にでも心当たりのある、小さな罪の連鎖だった。決して法では裁けない「殺人」に、残された家族は沈黙するしかないのか?第63回日本推理作家協会賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

妻夫木聡さん、井上真央さん主演でドラマ化もされた作品。ものによっては誰からも咎められないほど小さなモラル違反でも、それが積み重なることによって大きな悲劇になり得るということを学ばされる作品です。悲劇が起きるまでを、マイナスから始まる数字でカウントダウン方式によって表現されており、数字が小さくなるに連れて、つまり『ゼロ』になった瞬間悲劇が訪れるようになっています。そのため、読み進めていくのが怖くなったとしても、ページをめくる手が止まることはないでしょう。



あなたもいつ「崩れる」か分からない、そう思わせる結婚にまつわる8つの短編集


家庭内殺人。ストーカー。怪しい隣人…。家が崩れ、家族が崩れ、町が崩れ、次はあなたが…。怯える、憑かれる、追われる、壊れる、誘われる、腐れる、見られる。結婚の"幸福の方程式"を突き崩す8つの事件。

(「MARC」データベースより)

「家族崩壊」や「DV」、「隣人トラブル」や「公園デビュー」などといった、家族や結婚にまつわる8つのテーマを元に、結婚に潜む狂気や闇を暴いている濃密な短編ミステリー。家族とは、人間とは、男女とは何なのかを考えさせられるのはもちろん、どれも良質なミステリーとして楽しむことができます。いつ、自分たちも崩れるか分からない、そう思わせられるような作品です。



人間の本性とは何か、後半に連れて明かされる衝撃の結末と、人間の本性に迫った衝撃作


エリート銀行員の仁藤俊実が、「本が増えて家が手狭になった」という理由で妻子を殺害。小説家の「私」は事件をノンフィクションにまとめるべく取材を始めた。「いい人」と評される仁藤だが、過去に遡るとその周辺で、不審死を遂げた人物が他にもいることが判明し…。戦慄のラストに驚愕必至!ミステリーの常識を超えた衝撃作

(「BOOK」データベースより)

松坂桃李さん主演でドラマ化もされた作品。一見誰からも慕われ、良い人に見える人でも、その本性まではわからない。謎の事件を追うノンフィクション作家の主人公が、容疑者の周りの人をインタビューするにつれ、その本性が明かされていく。衝撃のラストに驚愕すること間違いなしです!



以上が、今回ご紹介する作品です。

貫井徳郎さんの作品といえば、他にも『愚行録』や『私に似た人』など、名作が数多く存在します。

特に読書初心者の方や、貫井徳郎さんの作品を読んでみようかなと思う方などは、まずは今回ご紹介した作品から手に取ってみてはいかがでしょうか!


ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

簿記・会計を学習されている方にオススメの書籍5選

今回は主に簿記や会計を学習されている方に向けて、知識の幅をより広くするためにオススメの書籍を5冊紹介いたします(*^^*)

リンクも貼っておきますので、もしも興味が湧きましたら是非購入してみてはいかがでしょうか(*´-`)!



簿記の初学者の方にもおすすめ、財務諸表理解の定番!『財務3表一体理解法』


書店における簿記・会計関連のコーナーでオススメされていることも多いこの書籍。難解になりがちな財務諸表の内容を噛み砕いてまとめられているため、簿記を学習中の方はもちろん、初学者の方や簿記を学習してないけど財務諸表を読めるようになりたいビジネスマンの方等でも安心して読むことができます。また、簿記検定に合格したのは良いけど、それが実際にどう活用できるのか、を考えるきっかけにもなり得る1冊です。ポケットサイズなので日頃持ち歩き、少しずつ知識を身に付けてみてはいかがでしょうか(*´-`)



クイズで考えながら楽しく「財務諸表を読み解く力」を身に付けることができる『世界一楽しい決算書の読み方』

実在する企業を比較しながらクイズディスカッション方式で分析していく1冊。勉強した簿記の知識を使えるので、より知識を広げたり応用力を身に付けたりすることができます。図やイラストがふんだんに用いられているためイメージがわきやすく、しかも実在する企業を業界ごとに比較しているため、それぞれの業界の特色も一緒に押さえることができます!

著者の大手町のランダムウォーカーさんは、Twitterでも定期的に決算書にまつわるクイズを発信していらっしゃるので、ぜひ見てみてください(*^^*)!



アイドルが出てくる簿記の本ということだけで侮ることなかれ、中身は簿記の重要なエッセンスが詰まった『なぜ彼女が帳簿の右に売上と書いたら世界が変わったのか?』

西武ライオンズの源田選手と結婚されたことでも有名な、元乃木坂46衛藤美彩さんが主人公となり、複式簿記のない世界に迷いこむことから始まる1冊。衛藤さん自身が、学生時代に簿記2級に合格されていることもあって実現した本なのですが、中身は簿記の重要なエッセンスが詰まった本格的な1冊となっています。ストーリー仕立てなので、1つのお話として楽しみながら学習できる点も魅力的です(*´-`)



会計を世界史の観点から読み解いた「会計エンターテイメント」な1冊『会計の世界史』

世界史はお金の流れを知ることも重要であり、その中心には常に「会計」の存在がありました。会計の発祥の地とされるイタリアや、巨大な資金が動くようになったアメリカなど、世界の間のお金の流れ、ひいては会計の誕生や発展までの歴史を楽しく学習できる1冊です!

著者の田中靖浩さんは、公認会計士

事務所の所長でありながら、落語家や漫談師としても活躍される方で、この本もそれが反映された面白い1冊となっています(*^^*)



会計学が好きな方へ!じっくりと時間をかけてより深く会計学の歴史を学ぶことができる『会計学の誕生』

こちらは初学者の方よりも、簿記を学習では飽きたらない方、会計学の歴史を知りたい方、会計学が好きでたまらない方などにオススメの1冊です。ある分野の勉強をしているとき、歴史を一緒にを学ぶことで、その分野をより深く学ぶことができると個人的に思っていて、僕も試験の合間に読んでは、会計が誕生した時代や発展していく時代の、当時の情景を考えたりしていました。

じっくりと会計学の歴史を学びたいという方にはぴったりの1冊ではないでしょうか(*´-`)!



簿記の学習は、単に仕訳を覚えたり、財務諸表の貸借を一致させたりすることだけではありません。むしろ、その知識をいかに実務で用いることができるようになるかが重要であり、さらにそこから発展して簿記や会計の歴史や制度の趣旨まで幅広く学習することもできます。特に簿記検定の学習等をされている方はその勉強で大変でしょうが、気分転換に今回紹介した書籍を手に取り、読んでみてはいかがでしょうか(*´-`)?

なお、逆にこの投稿をきっかけに簿記を勉強してみようかな?と思われた方もいるかもしれません。そのような方たちに向けて、個人的にオススメの簿記の参考書を紹介したnoteを置いておきますので、興味があればぜひご覧いただけると嬉しいです(*^^*)!




ここまで読んでいただきありがとうございました!少しでも皆様のお役に立てられたら嬉しいです!

目的の無い読書は意味が無いということは絶対に無い

読書には様々なメリットがある、というのは周知の事実であるため、敢えてここで触れたりしませんが、ではそんな読書のメリットを享受すること等の「目的のない」読書には意味が無いのでしょうか。

一部では、目的の無い読書はただの時間の浪費、時間のお金の無駄なんてことを主張する方もいます。それらを否定するつもりはないし、確かに単に活字だけを追う行為など一見無意味であることも一理あると思います。

しかし、個人的には「目的が無い」ということ自体が、既に読書をする立派な目的であると考えます。

たとえば読書をすることで、語彙力や想像力、集中力等を高めたい、非現実的な世界に入り込んで日常を忘れ、ストレスを発散したい、等の目的などは考えず、単に何か本を読みたいから、活字を追いたいから等の理由で本を読むことも、それはそれでアリだし素敵なことだと思います。また、目的を考えずに本を読み始めた結果として、後から付随的に目的が付いてくることもあるでしょう。

むしろ、最初から明確な目的を定めて本を読み始めることで、本を読むことではなく、その目的を達成することだけに重きを置いてしまい、また本の内容そのものを楽しむことが出来なくなる可能性もあります。これは非常にもったいないことであり、これこそ時間とお金の無駄になるのではないでしょうか。

以上から、最初から明確な目的を定めず読書をすることは、結果的に本の内容を十分に楽しめたり、後から付随的に目的が付いてきたりと、様々なメリットがあるといえるため、目的の無い読書に意味は無いということは絶対にありません。

もちろん、最初から明確な目的があって読書をする分には問題は無いし、目的に沿って読書をすることで大いにメリットを享受することができるでしょう。

目的があっても無くても、読書は楽しめるものです。むしろ、楽しめるものでなくてはなりません。たまには目的など考えずに、純粋に内容を楽しみ、活字を追ってみてはいかがでしょうか。

読書好きなら読むべき、知念実希人さんの作品5選

本屋さんに行けば、必ず目立つところに著書があり、また、受賞には至っていないものの、必ず本屋大賞の上位にノミネートされるなど、数ある小説家の中でも一際目立った存在である知念実希人さん。
読書好きであれば必ず押さえておきたい作品ばかりなので、個人的に特にオススメしたい5選をピックアップし、紹介していきます!


知念実希人さんは、沖縄出身の小説家であり、また現役の医師でもあります。現役の医師であるゆえに、活字から映像が容易に思い描けるような、それほどリアルに医療行為や医療現場を描いているのが最大の特徴です。
また、ミステリーとしても良質で、どの作品も読了後に様々な感情を抱くこと間違いなしです。


記念すべき、知念実希人さんのデビュー作


末期癌を宣告された医師・岬雄貴は、酒浸りの日々を送っていた。ある日、不良から暴行を受けた岬は、復讐を果たすが、現場には一枚のトランプが―。そのカードは、連続殺人鬼「切り裂きジャック」のものと同じだった。その後、ジャックと岬の奇妙な関係が始まり…。最注目作家、幻のデビュー作!

(「BOOK」データベースより)


ミステリーの定番の切り裂きジャックを取り扱いながらも、末期癌を宣告された医師を中心として、生きることと殺すことの境界線が揺らぐ様、自分のためなのか守るべき人のためなのかで葛藤する様を見事に描いた作品。
知念実希人さんの作品を読むならば、まず一番最初に読むべき一冊だと言えます!



「謎が謎を呼ぶ」極限の医療ミステリー

療養型病院に強盗犯が籠城し、自らが撃った女の治療を要求した。事件に巻き込まれた外科医・速水秀悟は女を治療し、脱出を試みるうち、病院に隠された秘密を知る―。閉ざされた病院でくり広げられる究極の心理戦。そして迎える衝撃の結末とは。現役医師が描く、一気読み必至の“本格ミステリー×医療サスペンス”。

(「BOOK」データベースより)

知念実希人という名前を一気に世に知らしめた作品の一つです。僕もこの本で知りました。
映画化もされたように、活字から映像が浮かび上がってくるような描写と、後半に進むに連れて散りばめられた伏線が回収されていく様は圧巻です!

なお、続編として『時限病棟』も最高にワクワクする内容になっているので、ぜひチェックしてみて下さい!

人として大切なものはなにか、医療ミステリーであってヒューマンドラマのような作品

大学病院で過酷な勤務に耐えている平良祐介は、医局の最高権力者・赤石教授に、三人の研修医の指導を指示される。彼らを入局させれば、念願の心臓外科医への道が開けるが、失敗すれば…。さらに、赤石が論文データを捏造したと告発する怪文書が出回り、祐介は「犯人探し」を命じられる。個性的な研修医達の指導をし、告発の真相を探るなか、怪文書が巻き起こした騒動は、やがて予想もしなかった事態へと発展していく―。

(「BOOK」データベースより)

個人的に知念実希人さんの作品の中で一番好きな作品。
主人公の平良祐介が、キャリアのために3人の研修医を指導するというシンプルな話の中に、良質なミステリー、リアルな医療描写、ヒューマンドラマ等、様々な要素を通じて、人として大切なものはなにかを考えさせられる一冊です!



「完全犯罪」に潜む医師の苦悩を描く、慟哭の医療ミステリー。

純正会医科大学附属病院の教授選の候補だった冴木真也准教授が、手術中に不可解な死を遂げた。彼と教授の座を争っていた医師もまた、暴漢に襲われ殺害される。二つの死の繋がりとは。大学を探っていた探偵が遺した謎の言葉の意味は。父・真也の死に疑問を感じた裕也は、同じ医師として調査を始めるが…。「完全犯罪」に潜む医師の苦悩を描く、慟哭の医療ミステリー。

(「BOOK」データベースより)

知念実希人さんの作品の中でも、特に後半にかけての怒涛の展開はトップクラスだと思います。冒頭の手術のシーンから、最後の予想できない展開まで、何度も心揺さぶられる一冊です!こちらも、医療描写がリアルで圧倒されます!


天才美容外科医が巻き起こす、怒涛の医療ミステリー

美を創り出す芸術家のように、依頼者の顔を変える天才美容外科医・柊貴之。金さえ積めばどんな要望にも応える彼のもとに、奇妙な依頼が舞い込む。いまの妻の顔を前妻の顔に変えろ、ある男を別人にしてほしいなど。さらに、整形美女連続殺人事件の謎が…。予測不能の一気読み医療サスペンス×ミステリー!

(「BOOK」データベースより)

高い医療費をふっかけるが完璧な手術をこなす、まさに美容外科医版のブラックジャックを中心として、その美容外科をきっかけとした謎な事件に迫っていく作品。良質なミステリーでありつつ、ところどころハートフル、最後はどんでん返しも味わえる素敵な一冊です!



以上の5選が、今回紹介する作品となります。知念実希人さんの作品はこの他にも、『崩れる脳を抱きしめて』や『ムゲンのi』など、良質で素敵な作品を多く世に送り出しています。今回ご紹介した作品と合わせて、興味があればぜひ読んでみてください!

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

簿記3級の学習にオススメの参考書②

今回ご紹介するのは、翔泳社さんから出版、公認会計士のよせだあつこさんが著書と作画をされている『パブロフ君シリーズ』です!

イラストにある通り、犬の「パブロフくん」が簿記を習得するため、とあるお兄さんから簿記の基本から応用まで教えてもらうという内容になっています。僕も簿記の勉強し初めの頃に、書籍あるいはWebなどで大変お世話になりました(*^ω^*)!

大きな特徴として、可愛らしいイラストと、クスッと笑える4コマ漫画などで、簿記や取引を基礎の基礎から学ぶことができる点が挙げられます。したがって、特に簿記の初学者から方まで楽しく勉強できるのではないでしょうか(*^ω^*)!

こちらはテキストと問題集をまとめて1冊になっているため、インプットした直後にアウトプットをすることができます。また、紙の試験とネットの試験両方に対応しており、しかも練習問題は本試験のレベルに対応しているため、より効果的かつ効率的に学習を進めることが可能です!

さらに、付属のQRコードで、著者の解き方を観ることが出来るため、簿記において大切な下書きもまとめて押さえることができます!

なお、以下の総仕上げ問題集も出版されているので、合格をより安全につかみ取りたい、あるいは簿記3級の内容をより深く身に付けたいという方は、この総仕上げ問題集も用いることが非常に有用です(^-^)!

また、Amazon限定で、上記テキストと総仕上げ問題集に加え、特製のパブロフくん付箋が付いた、以下の「合格応援セット」も販売されています!付箋はメモや弱点補強などに使えるので、ぜひご活用下さい(^-^)!

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!簿記の学習は自分に適した参考書選びも非常に重要です(^-^)この投稿が少しでもお役に立てられていたら幸いです!

簿記3級の学習にオススメの参考書

簿記を学習するに当たっては、特に独学の場合、どの参考書や問題集を選ぶのかというのは非常に重要です。

そこで今回は、私が簿記の初学者だった頃にお世話になり、おかげさまで独学による学習開始から約2ヶ月で簿記2級に合格した参考書(問題集)をご紹介いたします!

それがこちら、スッキリわかる 日商簿記3級 第12版 [テキスト&問題集] (スッキリわかるシリーズ)です!

非常に有名なので、書店で見かけたことがある方も多いのではないでしょうか(*´-`)!

使用したことがある私の所感を記載しますので、良ければ是非参考にしてみてください!

①大手予備校TACから出版されているため、信頼と実績が半端ない

→TACは簿記をはじめとした資格取得のための大手予備校です。そんなTACから出版され、2021年2月時点で第12版が出るほどの人気を誇ります。また、12年連続売上No.1ということからも、たくさんの受験生の方々から利用されていることが分かるでしょう。



②参考書と問題集がセットになっている

→簿記に限らず、何かを学習する際にはインプットとアウトプットのバランスが大切です。その点、参考書と問題集がセットになっているため、たとえば一個の論点をインプットしたら、すぐにその都度対応した問題を解くことができ、アウトプットが可能となります。これを何周か繰り返すことで、短期間に集中して合格に必要な知識を身に付けることができます。あとは、これに過去問を付ければ安心ではないでしょうか。

なお、同じ「スッキリわかるシリーズ」として、過去問&予想問題集も出ているので、こちらも合わせてチェックしてみてください!


③キャラクター(ゴエモンくん)や図解が豊富なので、始めてでも楽しく学習できる!

→これはかなり重要だと思います。特に簿記の学習は仕訳の仕組みを覚える「最初期」に挫折したり飽きたりする方が多いため、なにより楽しく学習できるというのは必須ではないかと個人的に感じました。その点、この参考書はキャラクターや図解が豊富なので、始めて簿記を学習する方でも楽しく学習できるのでないでしょうか!



以上、私が簿記の学習を始めた時からお世話になり、2級まで独学で合格できた参考書を紹介させていただきました。特に簿記の学習を始められる方等の参考になれたら幸いです。

ここまで読んでいただきありがとうございました!

にわか医学書好きがオススメする医学書3選

公認会計士志望の僕ですが、子供の頃はぼんやりとですが医者を目指したことがあります。その名残からか、今でも医学関連の書籍を読むのが大好きです。

そこで今回は、私が読んだ書籍の中でも特に「モチベーションがアップする」、「人生をより奮い立たせる」こと間違い無しの書籍を3冊、自信を持って紹介いたします!

なお、医学の知識が全く無くても読むことができるのでご安心ください(*´-`)!



天皇陛下の執刀医」でも有名、順天堂大学心臓外科医・天野篤さんの著書『熱く生きる』

2012年2月、当時の天皇であった今上天皇狭心症冠動脈バイパス手術の執刀医としても知られる天野篤さんは、今でも年間500件(成功率98%以上)の手術を行っている心臓外科医です。さぞ華麗な経歴を経てきたと思いがちですが、実は三浪を経験の上に医学部へ進学、さらに自分が入った手術で自身の父親を亡くされる等といった過去を持つ苦労人です。この書籍では、天野篤さん自身の仕事に対する熱意や若い後継者への想い等が書き記されているのですが、これらは私が公認会計士になる過程はもちろん、公認会計士になった後もずっと胸に刻んでおこうと決めているものばかりです。それゆえ、『熱く生きる』は私の人生のバイブルといっても過言ではありません。

人生におけるモチベーションアップや、何かを目指される時のバイブル等として良書だと自信を持って断言できるので、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか!





新米研修医の奔走、悩みや葛藤などが鮮明に描かれた、リアリティ医療小説『泣くな研修医』

鹿児島の医学部を卒業して上京したばかりの新米医師・雨野隆治が、新米ゆえに何もできず何もわからず怒られるばかり、けれども様々な患者さん、たとえば生活保護認知症の老人、同い年で末期がんの青年、交通事故で瀕死の重傷を負った5歳の少年などと接していく過程で、迷いながら、葛藤しながら成長していくというストーリーです。

私も無事公認会計士試験に合格し、幸いにもどこかから内定をいただいたら、新米として歩き始めると思います。また、いつかは成長していく過程で様々な壁にぶつかることもあるでしょう。その際にはこの書籍を読み返して、常に初心を忘れないようにしたいと強く感じます。

今何かで悩んでいる方、たとえば何かを始めるか迷っている方、何かに挑戦中だけど壁にぶつかっている方(今の自分)、新しい職場で新米として働こうとしている方、あるいは初心に帰る大切さを改めて感じたい方等はぜひ読んでみてはいかがでしょうか!



高校時代は偏差値30台、19歳で人工肛門になっても「未来は変えられる」ことを学ぶことができる『19歳で人工肛門、偏差値30の僕が医師になって考えたこと』

16歳で難病指定されている潰瘍性大腸炎を発症し、19歳の時に生死をさまよう大手術で人工肛門になった著者は、病気の治療過程で高校生活から落ちこぼれ、偏差値は30程度にまで下がりきっていました。当時まだ珍しかった人工肛門を閉鎖する手術を受けると希望を取り戻し、「残りの人生は人のために生きよう」と一念発起して医者になりました。

たとえ「うんこみたいな自分」でも、「人のために生きる、頑張る」という信念を持っていれば未来は変えられるということを学ぶことができます。私もこの書籍から改めて、人の役に立つ公認会計士になろうと決意しました。何かを目指している方は、今一度それが「人の役に立ちたい」と思えるのかどうかを認識するために読んでみてはいかがでしょうか!



以上が今回オススメする書籍になります!冒頭でもお話ししましたが、医学の知識が無くても読むことができる(というより、医学の知識はいらない)書籍なので、ぜひ手にとって読んでみてはいかがでしょうか(*´-`)!



ここまで読んでいただき、ありがとうございます!