にわか読書好きによる本紹介

にわか読書好きによる本紹介です✧◝(⁰▿⁰)◜✧

読んだことがないならもったいない!必ず読むべき貫井徳郎作品5選

貫井徳郎さんは、新作を出せば必ずと言って良いほど話題になる小説家の一人です。
特徴としてよく言われるのが「重い読了感」。しかし、それにも関わらず、同じ作品を二度三度、さらにまた別の作品、そして気が付けば貫井徳郎さんのファンになっていた、というのは全く過言ではなく、また珍しいことではありません。

僕も貫井徳郎さんの大ファンなので、紹介しようと思えばいくらでも紹介出来ますが、それだと読む方の気力が失せると思い、今回は特に読書初心者の方や、読書が好きだけどまだ貫井徳郎さんの作品は読んだことがない方等に向けて、「まず読むべき作品5選」を紹介いたします!



連続殺人犯とそれを追う警察、その過程での人間の滑稽さ、弱さ、欲望等を描いた超大作


“悪”を秘めた女は駆除する―。若い女性を殺し、人差し指を切り取る「指蒐集家」が社会を震撼させていた。捜査一課のエース西條輝司は、捜査に没頭するあまり一線を越え、窮地に立たされる。これは罠なのか?男たちの嫉妬と裏切りが、殺人鬼を駆り立てる。挑発する犯人と刑事の執念。熾烈な攻防は驚愕の結末へ。

(「BOOK」データベースより)


貫井徳郎作品のうち、個人的に一番強くおすすめするのがこの作品。600ページを超える超大作ですが、初めから終わりまでページをめくる手が止まらないこと間違いなしです。単なる殺人犯を追う警察を題材にした内容ではとどまらず、犯人を追う過程での「人間関係」の描き方が秀逸であり、二度三度と読み返す方も少なくありません、
なお、今作の数年後を描いた小説、『宿命と真実の炎』も非常に面白い作品ですので、こちらもぜひ読んでみてください!

誘拐事件と新興宗教の2つの世界が織りなす衝撃のラスト


幼女連続殺人事件担当の佐伯捜査課長は、ふとした事で黒魔術を行う怪しげな新興宗教とかかわりを持つ。自分の娘も殺人事件の犠牲となった佐伯は警視庁もやめて…。第4回鮎川哲也賞の最終予選に残った大型新人の初作品。

(「MARC」データベースより)


言わずとしれた、貫井徳郎さんの実質的なデビュー作。デビュー作にして、ミステリー作家の重鎮の一人である北村薫さんから高評価を得た最高傑作と言える小説です。また、どんでん返し作品として取り上げられることも多く、ミステリーとしても至極の作品なので、貫井徳郎さんの作品を読むに当たっては必ず読むべき一冊でしょう!



小さなモラル違反が大きな悲劇となる、現代人が忘れた何かを学ばされ、考えさせられる作品


地方都市に住む幼児が、ある事故に巻き込まれる。原因の真相を追う新聞記者の父親が突き止めたのは、誰にでも心当たりのある、小さな罪の連鎖だった。決して法では裁けない「殺人」に、残された家族は沈黙するしかないのか?第63回日本推理作家協会賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

妻夫木聡さん、井上真央さん主演でドラマ化もされた作品。ものによっては誰からも咎められないほど小さなモラル違反でも、それが積み重なることによって大きな悲劇になり得るということを学ばされる作品です。悲劇が起きるまでを、マイナスから始まる数字でカウントダウン方式によって表現されており、数字が小さくなるに連れて、つまり『ゼロ』になった瞬間悲劇が訪れるようになっています。そのため、読み進めていくのが怖くなったとしても、ページをめくる手が止まることはないでしょう。



あなたもいつ「崩れる」か分からない、そう思わせる結婚にまつわる8つの短編集


家庭内殺人。ストーカー。怪しい隣人…。家が崩れ、家族が崩れ、町が崩れ、次はあなたが…。怯える、憑かれる、追われる、壊れる、誘われる、腐れる、見られる。結婚の"幸福の方程式"を突き崩す8つの事件。

(「MARC」データベースより)

「家族崩壊」や「DV」、「隣人トラブル」や「公園デビュー」などといった、家族や結婚にまつわる8つのテーマを元に、結婚に潜む狂気や闇を暴いている濃密な短編ミステリー。家族とは、人間とは、男女とは何なのかを考えさせられるのはもちろん、どれも良質なミステリーとして楽しむことができます。いつ、自分たちも崩れるか分からない、そう思わせられるような作品です。



人間の本性とは何か、後半に連れて明かされる衝撃の結末と、人間の本性に迫った衝撃作


エリート銀行員の仁藤俊実が、「本が増えて家が手狭になった」という理由で妻子を殺害。小説家の「私」は事件をノンフィクションにまとめるべく取材を始めた。「いい人」と評される仁藤だが、過去に遡るとその周辺で、不審死を遂げた人物が他にもいることが判明し…。戦慄のラストに驚愕必至!ミステリーの常識を超えた衝撃作

(「BOOK」データベースより)

松坂桃李さん主演でドラマ化もされた作品。一見誰からも慕われ、良い人に見える人でも、その本性まではわからない。謎の事件を追うノンフィクション作家の主人公が、容疑者の周りの人をインタビューするにつれ、その本性が明かされていく。衝撃のラストに驚愕すること間違いなしです!



以上が、今回ご紹介する作品です。

貫井徳郎さんの作品といえば、他にも『愚行録』や『私に似た人』など、名作が数多く存在します。

特に読書初心者の方や、貫井徳郎さんの作品を読んでみようかなと思う方などは、まずは今回ご紹介した作品から手に取ってみてはいかがでしょうか!


ここまで読んでいただき、ありがとうございました!