にわか読書好きによる本紹介

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個人的にオススメしたい、辻村深月作品5選

辻村深月さん。読書好きの方はもちろん、そうでない方も一度くらいは名前や作品を見たり聞いたりしたことがあるのではないでしょうか。

辻村深月さんの作品は、若者や思春期特有の感情の揺れ動きや、心情が丁寧に描写され、かつ疾走感や透明感があることが大きな特徴です。

また、ドラえもんが大好きということもあり、作品の中に秘密道具が登場したり、ドラえもんの小説の脚本を手掛けたりしていることでも有名です。

そして、なんといっても極めつけは、数ある名だたる賞を総なめにしているすごい作家さんです。具体的には、2004年に「冷たい校舎の時は止まる」でメフィスト賞、2012年に「鍵のない夢を見る」で直木賞、2018年に「かがみの孤城」で本屋大賞を受賞されています。

そんな凄い辻村深月さんの数ある名作の中から、今回は個人的にオススメしたい、まずは絶対に読むべき5選をご紹介いたします!



日本を代表する作家「辻村深月」の、衝撃のデビュー作


雪降るある日、いつも通りに登校したはずの学校に閉じ込められた8人の高校生。開かない扉、無人の教室、5時53分で止まった時計。凍りつく校舎の中、2ヵ月前の学園祭の最中に死んだ同級生のことを思い出す。でもその顔と名前がわからない。どうして忘れてしまったんだろう―。第31回メフィスト賞受賞作。

(「BOOK」データベースより)

多くの人が、「これがデビュー作か?」というほど、当時の文学界を騒がせたのが本作品。「自殺」をひとつのテーマとして扱っており、割と重めのテーマながらも考えさせられる内容であると同時に、一個のエンターテインメントとしても至極の一冊です!



いじめから逃げたっていい、生きてたっていい。生きづらさを感じている人に読んでもらいたい一冊

内容
どこにも行けず部屋に閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然、鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先の世界には、似た境遇の7人が集められていた。9時から17時まで。時間厳守のその城で、胸に秘めた願いを叶えるため、7人は隠された鍵を探す―

(「BOOK」データベースより)

とにかく物語が超壮大でかつ深い。辻村深月さんが得意とする「若者の感情や心情が揺れ動くさまが丁寧かつ細やかに描写された」素敵な一冊。悩みは本当に人それぞれであり、相手の感情を完全に理解することはできない。だからこそ相手を想うことで、向き合うことができる。生きづらさを感じているすべての人が読むべき一冊です!




オムニバス形式でつなぐ、怖くも切ない短編集

望むことは、罪ですか? 誰もが顔見知りの小さな町で盗みを繰り返す友達のお母さん、結婚をせっつく田舎体質にうんざりしている女の周囲で続くボヤ、出会い系サイトで知り合ったDV男との逃避行──。普通の町に生きるありふれた人々に、ふと魔が差す瞬間、転がり落ちる奈落を見事にとらえる五篇。現代の地方の閉塞感を背景に、五人の女がささやかな夢を叶える鍵を求めてもがく様を、時に突き放し、時にそっと寄り添い描き出す。著者の巧みな筆が光る傑作。第147回直木賞受賞作!


様々な理由から微妙な歪みを持つ女たちと、これまた様々な理由から半ば破綻した人格を持つ男たちが関係する5つの短編集。どれも、「自分の近くにいそう」な、身近に感じる恐怖が襲ってきます。ヒロインたちの視線で紡がれる物語に表れる切なさにも注目の一冊です!



辻村深月が描き出す、「現代版トキワ荘


人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだ―あの事件から十年。アパート「スロウハイツ」ではオーナーである脚本家の赤羽環とコーキ、そして友人たちが共同生活を送っていた。夢を語り、物語を作る。好きなことに没頭し、刺激し合っていた6人。空室だった201号室に、新たな住人がやってくるまでは。

(「BOOK」データベースより)

手塚治虫藤子不二雄石ノ森章太郎が住んでいたことでも有名なトキワ荘。そんなトキワ荘を現代版にしたようなお話。一見、ほのぼのとした青春小説かと思いきや、最後は見事なまでの伏線回収。漫画はもちろん、読書が好きな方は必ず読むべき一冊です!





ドラえもん愛の溢れる、少し不思議なお話


藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。高校生の理帆子は、夏の図書館で「写真を撮らせてほしい」と言う一人の青年に出会う。戸惑いつつも、他とは違う内面を見せていく理帆子。そして同じ頃に始まった不思議な警告。皆が愛する素敵な“道具”が私たちを照らすとき―。

(「BOOK」データベースより)

とにかく、辻村深月さんのドラえもん愛が伝わってくる作品。理帆子の心情の移り変わりや、周りとの人間関係。そして、ドラえもんの秘密道具が良い具合に混ざり合った、なんとも不思議なお話でした。心温まる一冊です!


以上が、今回ご紹介する5冊になります。

今回ご紹介していない作品にも、「名前探しの放課後」や、「子どもたちは夜と遊ぶ」など、名作ばかりなので、ぜひチェックしてみて下さい!

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!