大人が読んでも面白い絵本5選
絵本といえば、子供の読み物。というのは今日では通用せず、最近では大人が読んでも十分面白い、癒やされる作品や深い作品が多く存在します。そんな、大人が読んでも面白い絵本の中から、特に個人的にオススメしたい作品を5冊紹介いたします。
「こんな本あったらいいな」を描く空想絵本
その町のはずれの一角に、「あるかしら書店」があります。このお店は「本にまつわる本」の専門店。店のおじさんに「○○についての本ってあるかしら?」ってきくと、たいてい「ありますよ!」と言って奥から出してきてくれます。今日もあるかしら書店には、いろんな理由で本を探しにお客さんがやってきます。
この本屋さんでは、「あったらいいな」という本や夢いっぱいのグッズが、次から次へと飛び出します。月明かりの下でしか読めない「月光本」、読書に付き合ってくれる「読書サポートロボ」、ふたつの本を合わせて初めて読むことができる「2人で読む本」などなど、読んだらきっと「本ってやっぱりいいよねぇ」と言いたくなってしまうエピソードが満載。
(「BOOK」データベースより)
単なる本ではない、色々な仕掛けがなされたユニークな本を取り扱う本屋さん。お客さんさんは様々な理由から、これまた様々な本を「あるかしら?」と探しに来店します。読むとますます本が好きになる、特に本や読書が好きな方にはぜひ読んでほしい作品です!
少年の成長を見守る大きな木視点の、少し切ない物語
幼い男の子が成長し、老人になるまで、温かく見守り続ける1本の木。
木は自分の全てを彼に与えてしまいます。それでも木は幸せでした。
無償の愛が心にしみる村上春樹訳の世界的名作絵本。
少年が大好きな大きな一本の木。少年が成長していき、その少年がお金がほしい、家がほしいなどと言えば、それを大きな木は違う形で叶えてくれる。そして最後は少し切ない、けれども心温まる物語です。
子供が読むのと、大人が読むとではまた違った捉え方ができる、素敵な一冊です!
世界の人口をぎゅっと縮めることで見えてくる世界
(出版当時)世界には63億人の人がいますが、もしもそれを100人の村に縮めるとどうなるでしょう。100人のうち61人がアジア人です。13人がアフリカ人…。インターネットで世界中を駆けめぐった現代の民話。英文併記。
内容(「MARC」データベースより)
世界の様々な問題というのは、世界規模で考えるとどうしても分かりにくく、また規模が大きすぎて考えることすら放棄したくなるもの。それを「世界がもし100人の村だったら」という考え方を用いることで、世界の様々な問題をよりシンプルに考えられるようになります。これぞまさに、大人が読むべき絵本の一つではないでしょうか。なお、その日本版ともいえる作品も一緒に紹介しますので、興味があればぜひ!
哲平くんと宇宙人が教えてくれる大切なこと
引っ込み思案な小学生の哲平くんと愉快な宇宙人の不思議な大冒険。学校に行きたくない哲平くんは、宇宙船にさらわれて知らない惑星にたどり着きました。そこでは毎日がパーティーみたいで楽しくて有頂天になりました。でもあるとき大事なことを思い出して...。家族や友達の大切さに気付く、大人になっても読んでほしい絵本。
引っ込み思案な哲平くんが、ひょんなことから宇宙人にさらわれてしまいますが、そこで哲平くんは不思議で愉快な体験をします。読了後は心温まり、現代人が忘れがちな「人から愛されている」ということを思い出させてくれます。大切な人への贈り物としてもおすすめです!
現代の問題を表面化した、大人が読むべき作品
「ママね、かんたろうがおもってるよりず~~っと、かんたろうのことがすきなのよ」ちょっとだけ、スマホを置いて、子どもの顔を、見てみよう。そこには、気づかなかった笑顔がいっぱいあるはず。世界中が感動した、シンガポールの小学生の作文『スマホになりたい』を元に、人気絵本作家・のぶみが描く、全国のママに読んで欲しい一冊!
(「BOOK」データベースより)
シンガポールの小学生の作文『スマホになりたい』を元に作られた絵本。確かに、子育てを含め色々とストレスのたまる現代において息抜きは大切ですが、それと引き換えに大切なものを見逃しているのではないか。きっと、多くの大人に心当たりがあるのではないでしょうか。大人が読むべき小説の一つです。
以上が、今回ご紹介する絵本です。色々と疲れやすい現代だからこそ、たまにはほのぼのとした、けれども心温まり、考えさせられる絵本を眺めてみてはいかがでしょうか?
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!